Page 23 - Southern Taiwan Science Park 2021 Annual Report
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工業用水の供給を安定させ、メーカーと共同で
工業用水問題に立ち向かう
2022年初頭に工業用水問題が浮上した際、南科は園区
の協同組合、製造業者、経済部(日本の経済産業省に相
当)および、その他の関連省庁との協力関係を構築し、複
数回、水資源供給訓練を実施いたしました。再生水の利用
により、節水対策の実施にも努め、また、園区内の下水処
理施設や調節池などの二次的な工業用水の使用も視野に入
メーカーは調節池の水資源を二次用水として利用(灌漑)
れ、正常な運用を維持してまいりました。
園区の電力供給量を徐々に増加させ、電力不
足を解消
2021年9月、森覇発電所が新たな発電所の施工を開始いた
しました。2024年6月には、約40.15万キロワットの電力追加
供給が予定されております。一方、2020年8月から南科超高
圧変電所の施工もすでに開始され、2025年6月には約30万キ
ロワットの電力追加供給が完了予定です。さらには、南科補
給所の計画案も公表され、2029年10月までに、約10万キロワ
ットの電力追加供給も完了する予定でございます。これらの
計画を踏まえ、南科全体の電力供給量は、大幅に増加すると
南科超高圧変電所 見込んでおります。
3Dパイプラインマップ表示システムの開発、科学技術力でパイプラインの事故削減
台南園区および高雄園区内の既存公共パイプラインを再点検し、また、3Dマップデータの構築と3Dパイプライン
マップ表示システムの開発も完了いたしました。パイプラインの偶発的な破損を減少させ、メーカーが正常に生産
設備を稼働させ、製品を大量生産できるよう注力しております。
グリーンエネルギーの循環と節水、省エネルギー
持続可能な環境保護ならびに経済発展を考慮し、南科は永康、安平、仁德および園区内での再生水の利用を推進
しております。予測されている使用水量は8.3万CMD、ならびに各メーカーへの省エネ、節水指導も引き続き要請す
ることで、炭素削減量は5万トンに上ると見積もられております。(およそ大安森林公園1年分の炭素吸着量)当該
効果は、我々の地球環境にとっても画期的なものであることを自負しております。
永康再生水配水池
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