そよぐ南風 絶えぬ活力
局長ご挨拶 南風が吹く 新たな投資 穏健な成長 3年連続で兆を突破 企業誘致 産業クラスター完備 新しいチャンスを創る 活水を注ぎ込む ハイテクコリドー 多様な園区を設置 新興技術 産業のエネルギーを蓄積 出展と交流 グローバルな盟友関係 16 19 20 08 13 Chapter2 Chapter1 CONTENTS 目 次 南部サイエンスパーク 4
サステナビリティの創造 自然を保留 楽しい南部サイエンス パーク 良質な生活 今後の展望について 盤石を守る 根底を固める 労働安全を優先 働きやすい職場作り サービス業者 インフラ改善 南部サイエンスパーク実験中学 優良な運営実績 幸福な南部サイエンスパーク 健康と自然に配慮する職場 快適な生活 地域文化との連結 持続可能な施政 ネットゼロ世代の展望 生態との共栄 みなぎる生命力を再現 永遠の自然 低炭素建築物の実践 23 27 28 33 36 39 40 30 31 32 Chapter3 Chapter4 Chapter5 Chapter6 行事 Chapter7 2023 年間報告書 5
局長ご挨拶 2023年は、世界的なインフレ、利上げ、在庫消化、地政学的影響等の課題と向 き合いながらも、南部サイエンスパークは勢いよく成長し、全体の売上高が前年 度比で1千億元以上も増加し、3年連続して1兆元台を実現しました。また、産 業投資においても注目すべき点が多く、2023年は企業20社を新たに誘致し、投 資額が301.69億元に上りました。このほか、サイエンスパークのハイテク企業 は資源を獲得し続け、サイエンスパーク投資計画を実行に移し、産業クラスター の競争力を強化しています。 売上高が増加し続け、企業誘致と資金導入においてめざましい成果が見られ、各 園区の建設も全面的に盛んに進められています。台南園区第三期拡張工事、橋頭 園区は期日どおりに実施し、嘉義、屏東園区は着工、投資誘致の手順を開始し、 楠梓園区は設立計画の承認を得ました。既存の園区はソフト・ハードウェア施設 の改善を続け、2035年のハイテク業のビジョンである「先見的イノベーション、 民主と包容性、長期持続する靭性」に向かって邁進しています。 辰年の南部サイエンスパーク 繁栄の一途 南部サイエンスパーク 6
また、南部サイエンスパークは「持続可能な資源」を積極的に推進し続け、永康、 安平、サイエンスパークの再生水の給水量を台南園区の用水量の2割に相当する 5.8万トン/ 日に引き上げ、安定的に地域に給水しています。サイエンスパーク のサステナビリティ措置は、2023 TCSA台湾企業サステナビリティ・アワードに おいて高く評価され、「サステナビリティ報告書」の最高の栄誉に相当する「政 府官庁持続可能な発展自主チェック報告(VDR)プラチナ賞」及び「職場福祉リ ーダー賞」を受賞しました。資源再生センターは施設のエネルギー利用効率向上 及び各省エネ措置の実施に積極的に取り組み、経済部の2023年省エネモデル賞 銀賞を獲得し、高く評価されました。 創設時からの着実な取り組みが実り、南部サイエンスパークは毎年1兆元台の生 産額を実現しています。さらに、引き続き新設、拡張中の台南三期、橋頭、嘉義、 屏東、楠梓の5つの園区は全面的に発展し、利益をもたらし、産業発展のための 動力を注ぎ込むと見込んでいます。今後も南部サイエンスパークはイノベーショ ンと転換を継続し、企業と当地住民の共栄と共存に協力し、各界と手を携えて南 台湾ハイテクコリドーを構築し、いつまでも心地よく暮らせる幸福なサイエンス パークを創造したいと考えています。 2024.03 2023 年間報告書 7 局 長 ご 挨 拶
南部サイエンスパーク 南風が吹く 新たな投資 Chapter1 穏健な成長 3年連続で兆を突破 単位:億元 2,000 0 6,000 10,000 4,000 8,000 12,000 14,000 16,000 2012 6,219.63 7,151.37 7,956.42 10,948.84 6,151.21 8,295.63 7,432.36 14,833.74 6,394.38 8,787.59 8,477.31 15,855 2016 2020 2014 2018 2022 2013 2017 2021 2015 2019 2023 年 $ $ $ $ $ $ $ $ $ $ $ $ 年間売上高(台湾ドル) 南部サイエンスパーク(以下、南科)は、2022年に優れた経営実績を創造した後、2023年の集積 回路産業の3nm製造プロセスの生産開始により強く支えられ、売上高が15,855億元に達し、2022 年比で6.88%増となり、2021年から3年連続して兆を突破しています。また、産業クラスターの 引き寄せ効果もあり、2023年は新設の橋頭園区、嘉義園区、屏東園区からの22社を含め、企業 273社の入居が承認されました。南科の雇用者数は9.2万人に達し、着実に増加し続けています。 単位:億元 較2022年成長 6.88% 通訊|327.89 その他|46.47 集積回路(IC)|12,960.34 光電|1,742.04 コンピュータおよび周辺機器|146.84 0.9% 0.3% 3.2% 81.7% 11.0% バイオテクノロジー|120.61 0.8% 精密機械|510.81 2.1% 合計 億元 15,855.00 各産業の売上高 8
1,000 3,000 5,000 2,000 4,000 6,000 7,000 0 2012 4,151.99 2,959.95 4,780.54 1,162.31 5,091.80 2,099.23 3,845.76 1,739.03 4,697.98 2,661.71 4,161.78 1,095.24 5,253.97 2,643.69 7,289.85 4,751.82 4,160.46 3,084.72 4,476.58 1,667.54 4,250.75 1,940.67 2016 2020 2014 2018 2022 2013 2017 2021 2015 2019 2023 年 5,946.91 50 0 150 250 100 200 273 2023 年 196 222 240 186 204 230 254 272 185 210 233 2015 2019 2013 2017 2021 2022 2012 2016 2020 2014 2018 5,768.81 各産業の承認済み企業数 コンピュータおよび周辺機器|10家 通訊|14家 バイオテクノロジー|80家 集積回路(IC)|40家 光電|50家 4% 5% 25% 29% 15% 18% その他|12家 4% 精密機械|67家 単位:億元 輸入額 輸出額 歴年輸出入額 合計 社 273 年度累計の承認済み企業数 単位:社数 輸出額 5,768.81億元 2023年貿易額10,520.63億元 輸入額 4,751.82億元 9 Chapter 1 2023 年間報告書 南 風 が 吹 く 新 た な 投 資
南部サイエンスパーク 従業員数の推移 単位:人 20,000 0 60,000 100,000 40,000 80,000 92,300 2023 年 78,992 76,293 80,021 64,887 79,877 74,351 84,040 92,601 70,896 78,432 76,981 2015 2019 2013 2017 2021 2022 2012 2016 2020 2014 2018 各産業の従業員数 通訊| 4,249人 バイオテクノロジー|3,273人 総数 人 92,300 コンピュータおよび周辺機器|3,101人 その他|2,971人 集積回路(IC)| 36,773人 光電|30,899人 3% 3% 5% 40% 33% 4% 精密機械|11,034人 12% 従業員の教育レベル その他| 914人 大学院博士号| 921人 高等学校| 14,175人 専門学校| 9,876人 大学| 39,304人 大学院修士号| 27,110人 1% 43% 29% 1% 15% 11% 総数 人 92,300 10
南科の各園区の運営状況 総面積 566.98ヘクタール 従業員数 11,440人 2023年売上高 608.12億元 承認済み企業数 103社 借地率 98.97% 貸出可能面積 236.90ヘクタール すでに貸し出され ている面積 234.46ヘクタール 高雄 園区 総面積 1,127.66ヘクタール 従業員数 80,860人 2023年売上高 15,246.88億元 承認済み企業数 148社 借地率 99.63% 529.17ヘクタール 貸出可能面積 531.15ヘクタール 台南 園区 すでに貸し出され ている面積 台南第三期拡張工事の進捗状況 2023.6.14 都市計画変更公告と実施 2023.6.29 着工・工事安全祈願及び投資誘致活動。サイエンスパークの公 共工事着工と同時に企業も工場建設を開始 11 Chapter 1 2023 年間報告書 南 風 が 吹 く 新 た な 投 資
南部サイエンスパーク 総面積 175.3ヘクタール 進捗状況 2023.7.14 行政院が設立準備計画を承認 楠梓園区(設立準備中) 承認済み企業数 18社 総面積 262.39ヘクタール 進捗状況 (開発中) 橋頭園区 2023.6.10 華騰国際が橋頭園区の企業として最初に施工を開始 2023.8.1 高科実験中学準備処を設立 2023.11.3 橋頭デジタルイノベーション複合ビル群の起工式 承認済み企業数 2社 総面積 73.83ヘクタール (開発中) 屏東園區 進捗状況 2023.2.22環境影響審議承認 2023.5.19開発計画及び細部計画を内政部が認可 2023.5.19着工・工事安全祈願及び投資誘致活動。サイエンスパークの公共 工事着工と同時に企業も工場建設を開始 88ヘクタール 承認済み企業数 2社 総面積 進捗状況 (開発中) 嘉義園区 2023.2.22環境影響審議承認 2023.5.19開発計画及び細部計画を内政部が認可 2023.5.22着工・工事安全祈願及び投資誘致活動。サイエンスパークの公共 工事着工と同時に企業も工場建設を開始 12
集積回路産業クラスター 南科は集積回路産業クラスターが完備し、台湾積体電路製造、聯華電子(UMC)等の主要大 手メーカーが最先端製造プロセスに投資し続けていることで、サプライチェーン川上のIC設 計、材料、設備、部品及び川下のパッケージング・テスト等の企業が入居しています。将来、 AI、高性能コンピューティング、カーエレク トロニクス等の産業のニーズを受けてドイツ のメルク(Merck)、アメリカのラムリサーチ、 日本の東京エレクトロン及び日本の三井化学 東セロ株式会社等の外国企業が南科でさらな る投資を行います。2023年は、聯詠、荷蘭商 インテグリス、盛新材料等の企業を新たに誘 致し、投資額は180.56億元になりました。 産業クラスターの発展と企業新規誘致 台湾奈晶が画素わずか5umの量子ドットカラーフィル ター製品を開発 日系企業三井化学東セロ株式会社の高雄新工場は半導体製造プロセス用粘接着テープの生産能力を大幅に増大させました 企業誘致 産業クラスター完備 投資のハイライト 産業イノベーション 2023年、南科は産業クラスターの発展と数多くの企業の誘致を実現しました。新たに20社もの 企業を誘致し、総額301.69億元の投資が行われました。それらの中でも、それらの中に3社は集 積回路関連企業で、その投資額は180.56億元にも上りました。また、バイオテクノロジー関連企 業も1社誘致され、投資額は43.28億元となりました。これらの成果は非常に注目を浴びたこと は言うまでもありません。さらに、増資を実施した企業も11社ありました。そのうち2社は集積 回路関連であり、37.12億元の追加投資がなされ、拡張が行われました。これにより南科は、集積 回路の最先端製造プロセスにおける重要な基地としての地位を確固たるものにしました。 光電産業クラスター 南科は国内で最も完璧にパネル産業の垂直統合を実現したクラスターで、川上の重要コンポ ーネントであるガラス基板、液晶材料、タッチスクリーン液晶ディスプレイ、バックライト フィルムとプリズムシート、偏光フィルム、マスク、バックライトモジュールから川中のパ ネル、川下の液晶テレビ等のメーカーまで網 羅し、ハイエンドIT、産業用制御システム、 自動車及び医療用等のニッチ製品への転換に 積極的に取り組んでいます。このほか、気候 変動及びカーボン・ネットゼロ動向への対応 として、グリーンテクノロジー産業推進の要 地として、クリーンエネルギー供給、スマー ト省エネシステム、エネルギー貯蔵応用等の 企業を誘致しています。2023年は、達興材 料、誠美材料、台湾奈晶、儲盈電池、氫豊緑 能等の企業を誘致し、投資額は19.2億元に上 りました。 13 Chapter 1 2023 年間報告書 南 風 が 吹 く 新 た な 投 資
南部サイエンスパーク バイオテクノロジー産業クラスター 南科のバイオテクノロジー産業は、ワクチン、製薬、検査試薬、歯科、整形外科、美容医療 とICT通信産業およびBIOバイオ医療産業双方の優位性を結合し、医療、電子通信、テクノ ロジー、バイオ製薬、医療機器などの分野を横断したプレシジョン・ヘルスケア産業チェー ンを形成しています。2023年は、聚和社を誘致し、投資額は43.28億元となりました。 「メルク高雄半導体サイエンスパーク」は、メルク (Merck)が海外に初めて設置する約15ヘクタール の大規模半導体材料サイエンスパークであり、最先 端製造プロセス中の薄膜、パターニング、特殊ガス 等の製品ラインの導入を計画しています。新しい工 場及び生産ラインは2025年に相次いで完成する予 定で、高雄園区で400を超過する雇用機会を創出し、 南科半導体産業ベルトにより多くの発展の契機をも たらすと見込んでいます。 鴻躉社が2023台湾イノベーション技術博覧会で未来 技術賞を受賞 非常に高い熱伝導性及び安定性を特長とする宇晨社の 「超高性能液体金属」 2023.2.8メルク高雄半導体サイエンスパーク起工式来 賓と集合写真 精密機械産業クラスター 南科の精密機械産業は、自動化や検査等の設備 を生産し、サイエンスパーク内外の集積回路及 び光電子等の産業の生産能力強化を支援してお り、国内外の設備メーカーが入居して独特な産 業チェーンを形成しています。2023年は、高力、 新代、家碩、碳基、鴻躉、璿元、芊達等の企業 を誘致し、投資額は34.3億元になりました。 通信産業クラスター 南科の通信産業では、現在智邦、華新科、聯亜光、全訊、啓碁、宏捷、統新、巨頻等の企業が 入居しています。AI、5G、IoT、エッジコンピューティング等の新興技術が発展し、インフラ が完備してネットワークの帯域幅がグレードアップするにともない、電信サービスとデータセ ンター市場のニーズが増加し、関連企業がサイエンスパークに入居しました。2023年は、鈺 登社を誘致し、投資額は0.35億元となりました。 コンピュータおよび周辺機器産業クラスター 南科のコンピュータおよび周辺機器産業は、メ タバース、仮想現実の統合応用、クラウドコン ピューティングのめざましい発展にともない、 緯穎、鵬鼎、鈺邦、亜達、智崴等、ソフトウェ アとハードウェアの統合を行う企業が相次いで サイエンスパークに進出しています。2023年 は、鈺邦、広和、宇晨等の企業を誘致し、投資 額は24億元に達しました。 世界の資金を導入 半導体産業がさらにグレードアップ メルク(Merck)が半導体資源を獲得 先端材料の発展に注力 14
インテグリスがサステナビリティ推進 トップメーカーが世界をリード 2023年5月10日にインテグリスの南科高雄工場の落成式が行われました。工場から最先端半導 体製造プロセスに必要な材料を提供します。敷地面積は約54,000平方メートルで、約580の就業 機会を創出し、アジア地区の製品供給効率を向上させると見込んでいます。このほか、環境サス テナビリティを実践するために、新工場の経営と設計を2030年CSRのサステナビリティの目標 と一致させ、2030年までに「100%再生可能エネルギーによる電力の使用」の目標を達成し、未 来のネットゼロ、グリーン、サステナビリティに寄与したいと考えています。 2023.5.10インテグリス高雄最先端製造工場区運営開始を来賓と共に祝賀 2023.7.10南科高雄工場二期起工式に来賓も出席 2023.7.26濾能株式会社南科工場の落成・開設式、 テープカットに来賓も出席 ( 右)2023.10.6台湾バルカー社落成式で木槌で酒樽のふたを割って幸福を祈願 新応材社高雄二期工場着工 半導体の完全エコ対応 新応材社は、生産能力を増大するために、20億元を投じて二期工場を建設しています。2023年7 月10日に南科高雄工場二期起工式を行い、新技術と当地の研究開発、製造等における優位性を結合 し、半導体フォトリソグラフィ用材料の自主開発に取り組み、顧客のニーズに合う先見性のある新 材料を開発します。年間60億元の生産額を創出し、産業の靭性を強化し、産業クラスターの発展を 促進することで、台湾南部のハイテク産業チェーンがさらに万全なものになると見込んでいます。 環境対応半導体のパートナー 濾能株式会社南科工場の落成 新応材社は、生産能力を増大するために、20億元を投じ て二期工場を建設しています。2023年7月10日に南科 高雄工場二期起工式を行い、新技術と当地の研究開発、 製造等における優位性を結合し、半導体フォトリソグラ フィ用材料の自主開発に取り組み、顧客のニーズに合う 先見性のある新材料を開発します。年間60億元の生産 額を創出し、産業の靭性を強化し、産業クラスターの発 展を促進することで、台湾南部のハイテク産業チェーン がさらに万全なものになると見込んでいます。 半導体産業の先鋒部隊 台湾バルカー社完成記念 国内外の事業拡大に対応するために、台湾バルカー社が 2020年に高雄園区で建設を開始した南科支社が2021年 10月に完成しました。新型コロナウイルス感染拡大に対 応し、2023年になってから2周年記念式を開催しまし た。当会社は半導体最先端製造プロセスに必要な化学品 用タンクを生産します。国を支える半導体産業群の先鋒 部隊として、今後も環境技術を発展させ、半導体産業の 品質向上のために貢献します。 15 Chapter 1 2023 年間報告書 南 風 が 吹 く 新 た な 投 資
新しいチャンスを創る 活水を注ぎ込む Chapter2 ハイテクコリドー 多様な園区を設置 南風の力がほとばしる 三期の局面を切り開く 2023年6月29日、国家科学及び技術委員会は台南市政府と共に、「台南園区三期着工・安全祈 願及び投資誘致イベント」を開催し、賴清德副総統及びその他産官学研の代表及び工場建設を希望 する企業8社の代表を招待し、共に台南園区三期建設の着工に立ち会いました。賴清德副総統は、 南科の国内ハイテク産業の発展に対する貢献を賞賛し、今後も台湾の投資環境を改善してゆくと 述べました。将来、台南園区三期は、半導体産業を中核としてスマート機械及びプレシジョン・ ヘルスケア等の産業を推進し、4,900の雇用機会、年392億元の生産額を創出すると見込みます。 橋頭園区の多元なサービス デジタルイノベーション複合ビル群着工 南科の企業の事務サービス及びビジネスサービス等のニーズを満たすために、橋頭園区デジタル イノベーション複合ビル群の建設を計画しました。すでに相次いで各開発工事を展開し、2023年 11月3日に起工式を開催しました。ビルの建物はビジネス空間、標準工場事務所、スタートアッ プ育成オフィス、デジタルイノベーション空間、銀行、託児センター等を含む複合式空間として 計画しました。将来はデジタル技術を開発するスタートアップを誘致して国家のソフトパワーを 養うと同時に、南科の企業の仕事と生活のニーズも配慮します。 橋頭園区イノベーション複合ビル群模型図 2023.11.3橋頭園区イノベーション複合ビル群工事安全祈願式 ( 左) 2023.6.29台南園区三期起工式、来賓と共に金の鍬を手に安全祈願 ( 右) 2023.6.29台南園区三期着工・安全祈願及び投資誘致イベントに来賓が出席 16 南部サイエンスパーク
2023.5.22大勢の来賓が嘉義園区起工式で安全祈願 2023.5.19屏東園区着工・安全祈願及び投資誘致イベントに来賓が出席 嘉義園区着工と投資誘致 ハイテクコリドーさらに延長 屏東園区の産業リニューアル 国境の南に新たな局面を 半導体サプライチェーンを誘導 楠梓園区の新しい機会を再び創造 国家科学及び技術委員会と嘉義県政府は2023年5 月22日に共同で「嘉義園区起工・安全祈願及び投 資誘致イベント」を開催しました。嘉義園区は既 存の嘉義県地方自治区、高速鉄道嘉義駅及び故宮 博物院南院をつなげ、完備した生活機能により、 優秀な人材を大勢引き寄せ、嘉義のビジネスチャ ンスを開拓することで、年間380億元の生産額及 び5,700の雇用機会を創出すると見込んでいます。 2023年5月19日、国家科学及び技術委員会と屏東県政府は共同で「屏東園区着工・安全祈願及び 投資誘致イベント」を開催し、投資の可能性がある企業4社と共に安全祈願・起工式を執り行いま した。将来は、経済部ハイテク産業パーク、高速鉄道屏東駅、屏科実験中学、スポーツレジャーパ ーク等の重大建設と連結することでサイエンスパークの生活機能を完備し、企業と人材を誘致し、 屏東の地方産業の転換と高度化を誘導し、年間360億元の生産額を創出し、5,400の雇用機会を提 供すると見込んでいます。 将来を見据えた半導体の発展を計画し、台湾半導体産業の競争における優位性を強化するために、 2023年7月、行政院は楠梓園区設立準備計画を承認しました。将来は、半導体サプライチェーン 及びサイエンスパークの六大産業を基礎とする他の新興技術産業を導入し、年間約4,500億元の生 産額及び4,500の雇用機会を創出すると見込んでいます。 2023.5.22行政院陳建仁院長と嘉義園区起工式の来賓の集 合写真 17 Chapter 2 2023 年間報告書 新 し い チ ャ ン ス を 創 る 活 水 を 注 ぎ 込 む
嘉科実験中学校舍模型図 屏科実験中学校舍模型図 2023.8.2高科実験中学準備処開設式集合写真 実験中学新設 嘉義園区運営開始 実験中学校舍建設スタート 嘉義園区の発展と投資誘致に呼応する嘉科実験中学は、科学の実現、よいサービス、文化の魅力 を促進することを運営理念とし、ディープラーニングのための新しい教授法NPDLの国際組織加 入を教師に呼びかけ、グローバル化に対応するカリキュラムを編成しています。2024年に生徒募 集を開始し、普通高校部、中学部、小学部 の生徒を受け入れます。バイリンガル部も 同時に設立し、有資格の外国人教師を招聘 します。また校舍は2026、2027年に第一、 二期校舍がそれぞれ完成する予定です。嘉 義の国際教育に新しい風を吹き込み、グロ ーバル人材育成の模範となる高等学校を創 造することを願っています。 屏東園区運営開始 実験中学校舍建設スタート 屏東園区の投資誘致の利を考慮し、屏科実験中学はハイテク、国際、文化の全面から新しい時代 の人材を育成し、さらに探究力を養い、新しいカリキュラムによる活力を屏東に注ぎ込みます。 校内ではグローバル化に対応する様々なカリキュラムを用意し、教師育成コースも相互に組み入 れています。2024年に普通高校部、中学部、 小学部の生徒を受け入れ、屏東の国際化カ リキュラムの資源を豊富にするために、バ イリンガル部も同時に設置します。2026、 2027年に、屏東の理想的なサステナビリテ ィ教育の基地となる第一、二期校舍がそれ ぞれ完成する予定です。 高科実験中学準備処設立 高科実験中学設立案は、2023年5月に教育部に承認され、同年8月1日に準備処が設立され、 2日に開設式が開催されました。国家科学及び技術委員会の陳宗権副主席、高雄市陳其邁市長、 教育部国民及び就学前教育署の戴淑芬副署 長、南部サイエンスパーク管理局の蘇振綱 局長、準備処の楊雅妃主任、同業協会南科 オフィスの郭春暉処長、邱志偉立法委員が 出席しました。2025年に中学部、小学部か ら生徒募集を開始する予定です。 18 南部サイエンスパーク
2023.11.30台湾医療科技展「サイエンスパークパビリオン」開幕 2023.11.30南科の企業が成果を共有 新興技術 産業のエネルギーを蓄積 ハイテク研究xバイオ医学 異業種技術提携 訓練x育成 従業員の職能を強化 南科の企業の異業種技術提携を激励し、学界の研究開発能力を連結し、共同で新興技術の研究開 発に取り組むために、2023年度「南部サイエンスパーク新興技術応用プラン」により、補助案7 件について金額3,485万元の補助を実施し、企業に5,295万元の研究開発費投資を呼びかけまし た。計画終了後3年で売上高約5.5億元を実現することを見込んでいます。 「2023台湾医療科技展」において、国家科学及び技術委員会新竹、中部、南部サイエンスパーク3 つのサイエンスパーク管理局が協力し、2023年11月30日から12月3日まで、南港展覧館に「サ イエンスパークパビリオン」を設置しました。本見本市は南科のバイオ医療企業18社が参加し、テ ーマの「精密医療」に合わせて精密検査、スマート医療、再生医学、バイオ製藥等の製品を展示し、 高精度な診断、治療、介護、予防等各方面の発展における南科の豊かな成果を存分に披露しました。 2022学年度「サイエンスパーク人材育成補助計画」は、 ハイテク産業の将来の人材を育成するもので、学生81 名が南科の企業26社に赴いて企業実習を行いました。 本計画の指導により、学生が合格して資格証199枚を取 得し、産学連携案16件が実現し、育成した学生のべ925 人のうち23人が引き続き採用されました。職能育成方 面では、南科の企業88社の従業員の専門技術強化に協 力し、専門人材訓練コースを49種類開設し、自動化指 導を8回実施し、従業員のべ1,969人を訓練しました。 新設サイエンスパークの専門人員を蓄えるために、2023 年に新設サイエンスパークの南部の大学・専門学校に宇 宙航空及びグリーンマテリアル等、8種類の予備人材訓 練コースを開設し、学生のべ480人が受講しました。未 来の産業人材として、学生に就業前に産業の動向を把握 させています。 2023.6.5学生イノラックス社南科工場を参観 2023.11.11航空技術産業コース修了式 ( 右)2023.11.11「ロケットおじさん」呉宗信主任が航空産業発展のビジ ョンを紹介 19 Chapter 2 2023 年間報告書 新 し い チ ャ ン ス を 創 る 活 水 を 注 ぎ 込 む
(左)2023.9.6南部サイエンスパーク管理局蘇振綱局長と出展企業の全員集合写真、(右)2023.9.6ドイツ経済事務所が南科の パビリオンを訪問 創業工房十年一剣を磨く FITI計画のすばらしい実績 南科AI_ROBOT自造基地 低炭素及びスマート化ソリューション確立 2023年「成功大学ゲノム医学センター」が、icONEスマート優良胚予測システムを開発しました。 独自の生命情報分析とAI を組み合わせ、予測精度92%を実現し、起業傑出賞を受賞しました。ま た、「天然植物産品開発団隊」、「氧立方」、「炭匯厨理」、「Tricuss十論科技」、「Vasscan」 の5組の企業が起業潜在力賞を受賞し、創業工房の育成10年の努力が実を結びました。 南科AI_ROBOT自造基地は、スタートアップが開発した自動制御モジュールを搭載したスマート 監視システムSMBを自主開発し、5Gと暗号化により産業の情報セキュリティを確保し、機器の 故障率及び労働力不足の問題を低減しました。さらに、外部の大手企業と連携して中小企業を指 導することで、共通技術を固定具業に導入し、国内外の顧客の低炭素製品に対する信頼を確立し ています。 (左)2023.6.30、(右)2023.12.1南科のスタートアップ指導が、国家科学及び技術委員会FITI 計画授賞式で大賞を受賞 出展と交流 グローバルな盟友関係 2023 国際半導体展 南台湾ハイテクコリドーをたくましく成長させてゆくために、中佑、立創光電、宇川、台湾阿美特 克、皇亮、統新光訊、棕茂、鑫科、正鉑雷射、克瑪里、建佳、律勝、台湾気凝膠の13社の企業を率 いて2023国際半導体展に参加し、南科の製造及び設備部品領域における強固な実力を示しました。 20 南部サイエンスパーク
(左)2023.2.7リトアニアの教育科学及び体育部次長一行が南科を訪問、(右)2023.11.1アメリカ労働者行政官協会の訪問団 一行が南科を訪問 2023.7.27国家科学及び技術委員会陳儀荘副主席がサイエンスパークパビリオンご来臨、全企業に喝采 アジアバイオテクノロジーエキスポ(BIO Asia-Taiwan 2023) 科学技術研究交流 国際親善 台湾のバイオ医療産業コリドーの発展と連結す るために、南科の頂正、立創、俊質、統新、創甡、 儕陞、大員、徳英、皇亮、思創、克瑪里、訊聯 の12社に呼びかけて「アジアバイオテクノロジ ーエキスポ(BIO Asia-Taiwan 2023)」に参加し、 新竹サイエンスパーク、CTSP、計測科学センタ ー等の機関と合同でサイエンスパークパビリオ ンを設置しました。さらに、嘉義、台南、高雄、 屏東の産学研医の研究開発能力を統合してプレ シジョン・ヘルスケア産業に注いでいます。 2023年の国内外からの訪問団は74団体、のべ1,319人で、リトアニア、カナダ、中国信託商業 銀行、メルク(Merck)半導体、オーストラリア駐台事務所、アメリカ労働者行政官協会、外交部、 AIT等の来賓代表及びパラグアイ共和国衆議院、日本北九州市産業経済局、メキシコ経済部、台南 建築新世代等の重要な訪問団が含まれます。 2023.7.27出展企業の俊質社が国家科学及び技術委員会陳 儀荘副主席に独自のSAA検査の技術を紹介 21 Chapter 2 2023 年間報告書 新 し い チ ャ ン ス を 創 る 活 水 を 注 ぎ 込 む
国際サイエンスパーク協会ルクセンブルク年会 蘇振綱局長は、2023年9月9日から17日まで、訪問団を率いて渡欧し、国際サイエンスパーク 協会ルクセンブルク年会に出席しました。55か国からの参加者が年会のテーマである「イノベー ションエコシステムの世界動向:サイエンスパーク及びイノベーションパークへの影響」に沿う ケースを提示し、施政の参考として、今後サイエンスパークが直面すると思われる課題について 検討しました。この度はベルギーのゲントサイエン スパーク(Tech Lane Ghent Science Park)も参観し、 ベルギールクセンブルク省の経済発展機構IDELUXと 交流し、さらにドイツのシュトゥットガルト空港の 自動運転車用駐車場を参観しました。交流中、国外 のサイエンスパークの革新措置について理解を深め ました。訪問団も代表から訪問先に南科について紹 介し、半導体産業を土台とし、Beyond 5G次世代通 信技術、低軌道衛星等の領域に向かって邁進してい ると説明しました。 2023.9.13今回のルクセンブルク年会は3つの園区管 理局が共に出席 2023.5.8 Mobileye社を参観 世界のハイテクの脈動を掌握 英仏で投資誘致と南科PR スタートアップがイスラエルから学ぶ 国境を越えた技術交流 蘇振綱局長は訪問団を率い、投資誘致のためにイギリス、フランスへ赴きました。イギリス企業 Oxford Instruments、IQEとフランス企業Schneider Electricの本部、Paris-Saclay サイエンスパー ク管理機構を訪問したほか、世界のハイテクの脈動を掌握し、南科の産業の成長を促進するため に、ハイテク見本市の指標であるLondon Tech Week とViva Technology にも参加しました。 世界のスタートアップのエコシステムを理解するため に、新竹、中部、南部の3つサイエンスパークの管理 局は、2023年5月6日から14日までイスラエルを 視察訪問しました。この度はイノベーション・科学技 術省、イノベーション庁、環境保護省等の官庁及びベ ングリオン大学のBGNテクノロジーズとMobileye、 Chain Reaction社を訪問し、スタートアップ推進の運 営体制について学び、サイエンスパークの産業転換、 スタートアップの研究開発促進の参考として成功例に ついて理解しました。 (左)2023.6.12南部サイエンスパーク管理局蘇振綱局長が訪問団を率いてイギリス企業IQEを訪問、(右)2023.6.16訪問団が フランスViva Technology のTTAのブースを訪問 22 南部サイエンスパーク
Chapter3 スマート防災救助システムを確 立し、GISシステム(地理情報シ ステム)に企業の建物を組み入 れて表示し、さらに全ての化学 品保管庫の分布と位置、フロア を1つのシステムにまとめたも のを、地方の消防機関、環境保 護機関と共有し、消防、環境保 護機関との定期合同検査及び訓 練により情報を確認し、資料の 正確性を確保し、救助隊員の安 全を保障します。 南科地震警報及びスマート防災救助システム、統合、視覚化した防災系統図 (左)2023.6.28台北市労動検査処がXRフィールドを参観、(右)2023.4.14労働部と国家科学及び技術委員会がXRフィール ド提携宣言を締結 盤石を守る 根底を固める 労働安全を優先 働きやすい職場作り 新しいリアリティ技術 労働安全教育のさらなるグレードアップ 防災救助システム サイエンスパーク定期巡回・保護 労働部職業安全衛生署と協力し、ハイテクを駆使し、VR、AR、MR、AIoT等の先進技術により、 屋上、足場、航空作業車、化学品、フォークリフト、閉鎖空間、吊り籠等の高リスクな作業をシ ミュレートし、安全な環境での没入型体験が可能な研修を提供し、職場の危害識別に関する知能 を向上し、労働災害の発生を防止しています。2023年は共同で研修を132回実施し、のべ3,460 人が参加しました。学校、公的機関もグループで18回、のべ437人参加しました。 23 Chapter 3 2023 年間報告書 盤 石 を 守 る 根 底 を 固 め る
(左)2023.12.19人事行政総処蘇俊栄人事長がトロフィーを授与、鄭秀絨副局長が代表で受領、(右)聯苑幼稚園指導中の写真 (左)聯苑の従業員の子供達のための非営利幼稚園が2023年公的機関の設立準備による職場託 児施設評定の「幼稚園部門特優賞」を受賞 働きやすい職場作り 心を一つにして南科の栄誉を獲得 政府民間が育児に協力 託児特優賞を受賞 2023年は研修会を4回開催して働きやすい職場の普及に取り組みました。事業組織の職場におけ るジェンダー平等の実践、労使調和の促進への協力として、専門家による性別平等工作法に関す る講義及び職場におけるセクシャルハラスメントの事例分析を行いました。上級管理職80を含 め、計201人が参加しました。 2023年5月6日、「2023年度優良従業員」として61名を選出し、表彰しました。また、「2022 年度職場におけるジェンダー平等推進」優良企業として啓碁、住華、瀚宇彩晶、台湾賽諾世の4 社を表彰しました。著名なチェリストの張正傑氏に演奏を依頼し、南科のために音楽会を開催し、 労資関係の調和を促進しました。 聯苑の従業員の子供達のための非営利幼稚園が行政院人事行政総処の 「2023年公的機関の設立準備による職場託児施設評定」で、37の機関 (機構)から幼稚園部門特優賞に選ばれました。当園は国内で初めて公的 機関、民間企業、非営利組織が共同で設置した幼稚園であり、聯華電子 (UMC)が用地を無償で提供し、南部サイエンスパーク管理局が財団法人 彭婉如文教基金会に経営を委託し、2022年10月17日にサービスを開始 しました。現在160人を受け入れ、満足度が4.8点に達しており(5点満 点)、従業員に高品質な託児サービスを提供し、常に好評を得ています。 (左)2023.5.23職場託児サービス説明会、(右)2023.5.6サイエンスパーク優良従業員表彰式にチェリスト張正傑氏等を招待 して音楽会を開催 24 南部サイエンスパーク
2023.11.10労働安全衛生及び環境保護月間イベント台南園 区緊急対応訓練 2023.10.24労働安全衛生及び環境保護月間優良環境安全衛生機関及び人員表彰 労働安全衛生及び環境保護月間 災害防止と環境教育能力を向上 労働安全衛生促進効果大 労働検査の業績評価優良 サイエンスパークの労働安全衛生と環境教育の職能を強化するために、イベントを実施し、環境 教育、健康促進、緊急対応等の方面の訓練を実施しました。また、生産額増大並びに安全衛生 と環境保護業務との両立に取り組むサイエンス パークの産業への感謝として、「労働安全衛生 表彰及び交流パーティー」と「労働安全衛生及 び環境保護月間優良環境安全衛生機関及び人員 表彰と講演」を開催しました。また、サイエン スパークの目標である環境安全衛生の長期継続 を目指し、特別に消防安全の専門家による講演 「ESGの動向を背景とし、ハイテク企業はいか に消防安全管理及びガバナンス行為を強化する か」の実施を企画し、多元且つ豊富な方式で南 科の企業を啓発しました。 南科労働検査センターは監督検査業 務の運用及び実施範囲を充実させ、 ESGを段階的に事業組織に普及さ せ、XRフィールドを各機関の参観、 学習のために公開することで労災事 故の防止に貢献し、2023年、年間 実績が労働部から「優等」の評価を 獲得し、労働安全の維持に全力を尽 くしています。 (左)2023.3.14労働検査業績評価優等賞の賞品、(右)2023.3.14労働部李 俊俋次長から南科に労働検査業績評価優等賞の賞品を授与 25 Chapter 3 2023 年間報告書 盤 石 を 守 る 根 底 を 固 め る
園区の機能を改善 運営の安全性を保護 産学サービス拡大 多元な人材マッチング 2023年のサイエンスパーク一斉点検では、南部サイエンスパーク管理局が3つのサイエンスパー クを代表して全体の一斉点検実施の経緯と方法を説明し、さらに環境管理、化学品管理、地下水 管理、労働安全衛生、温室効果ガス、持続可能な発展等の側面の推進結果を共有し、環境保護教 材の静態展示を組み合わせ、サイエンスパークの革新性、包括性、持続可能性における成果を示 しました。このほか、労働部の「南科旧正月前後の安全強化宣伝会」に合わせ、検査、宣伝、指 導等の措置を強化し、事業組織の各防災体制の実践を促進し、さらにサイエンスパークで直近3 年間に多く見られた労働検査の不備及び労災事件の原因分析と改善提案を提出し、災いの未然防 止を呼びかけました。 2023年は国内でデング熱感染拡大が深刻化し、積極的に感染拡大対策会議に出席し、サイエンス パーク防疫講座及び防疫担当者訓練コースを実施しました。さらに、防疫作業の実施状況を監督 指導し、南科内のデング熱感染のリスクを低減するため、蚊対策及び衛生教育の強化を企業に呼 びかけました。 2023年はマッチング交流イベントを10回開催し、南科の企業63社及び大学・専門学校54校が 共に参加しました。10月18日、文藻大学が女性技術者イベントを開催し、台湾応用材料(Applied Materials Taiwan)及びASML社の女性主任が文系の女性、理工系以外の人がハイテク産業に就業 する場合の学習と思考の過程及びキャリア開発経験を共有しました。10月25日、初めて北上し、 陽明交通大学で北部青年Uターン人材マッチングイベントを開催し、北部の人材を招致しました。 労働力不足及び失業の問題の解決を図り、2023年3月18日と8月19日に、それぞれ台南市政府 及び高雄市政府が就職フェアを開催しました。台湾積体電路製造、緯穎、直得、艾爾斯、前瞻能源、 茂迪、台湾穂高、聯華電子(UMC)、啓碁、鵬鼎、川益、万潤、華新、栄眾、生合生物、晟田等、 南科の企業16社が集まり、1,506の求人を提示しました。現場では、即時面接試験以外に、求職 者のためのCPAS職業適性検査も実施しました。 (左)2023.1.6旧正月前後の安全強化宣伝会での共有、(右)2023.6.20サイエンスパーク一斉点検(環境保護と労働安全衛生) 調査結果発表会での集合写真 2023.11.25北部青年Uターン人材マッチングイベントの集合写真 2023.3.18南科リクルートイベント台南会場の集 合写真 26 南部サイエンスパーク
台南園区第 6 配水池完成写真 新港社大道方向転換工事現場写真 台南園区第六配水池工事完了 南137拡幅工事現場写真 台南園区の平均用水量の増加に対応する台南 園区二期基地の第6配水池が2023 年10月 17日に完成しました。配水池は南科九路と三 抱竹路の交差場所の公26用地に位置します。 設計容量は4.5万立方メートルで、完成後は 南科の企業の最先端製造プロセスに必要な1 日平均7.5 万CMDを確保し、最高1 日9万 CMDの給水が可能で、第4及び第5配水池相 互の予備として使用することができます。 サービス業者 インフラ改善 サイエンスパーク周辺の外部連絡道路工事完了 東側:「南137拡幅工事」が完了し、2023年11月24日に開通しました。開通後、台19甲の渋 滞が解消され、東側のサイエンスパーク進入及び南科実験中学通勤の車両を分散すること で、運転時間が約5分短縮されました。 南側:「新港社大道方向転換工事」この工事はすでに検収段階に入っており、2024年2月末の開 通後は国道8号と南科を結ぶ連絡道路への出入りがスムーズになり、南側のサイエンスパ ーク出入りの時間が約2分短縮されると見込みます。 27 Chapter 3 2023 年間報告書 盤 石 を 守 る 根 底 を 固 め る
2023.4.22高校部が2023 FIRST国際ロボット競技会ヒュース トン大会に出場 2023.4.22中学部FTCチームが2023 FIRSTロボットコンテス ト台湾選抜大会に出場 2023年の中学部合同試験の成績はすばらしく、優秀な学生が 表彰されました 南科実験中学、国立台南第一高等学校、国立台南女子高等学校 その他の公立高校 公立情報・工業・商業高校 高等専門学校・軍事学校 私立高等高校 24% 32% 44% 2% 29% 15% 21% 14% 7% 1% 11% 南科実験中学 優良な運営実績 めざましい高校部と中学部の合格率 ロボットチームの世界進出 2023年南科実験中学高校部の大学入試合格者の内訳は、医学部が1人、台湾清華大学、成功大学、 交通大学が16人、国立中央大学、国立中正大学、国立中山大学、国立中興大学が18人、国立大 学及び医学関連学部が87人、海外留学が2人 です。中学部の合格者は、南科実験中学、国立 台南第一高等学校、国立台南女子高等学校が 29%で、その他の公立高校が32%、公立情報・ 工業、商業高校が21%、高等専門学校・軍事学 校が7%、その他私立学校が11%です。バイリ ンガル部の卒業生は18名で、うち2割の生徒 が台湾清華、中興、中央等の大学に合格し、8 割の生徒がアメリカ、カナダ、ヨーロッパ等の アイビー・リーグ及びトップクラスの大学で学 んでいます。 高校部のロボットチームFRC6998が世界ロボット「ヒューストン国際ロボット競技会の工業デザ イン賞」、2023 FRC Monterey Bay 地区予選の「優勝聯盟」及び「工程啓発」の2つの大賞を受 賞しました。中学部のFTCロボットチームが2023 FIRSTロボットコンテスト台湾区選抜大会で 「優勝聯盟隊長賞」を受賞し、世界に異彩を放ち、科学研究教育の成果を発揮しました。 その他国立大学及び医薬関連学科 国立台湾大学、国立清華大学、国立交通大学、 国立成功大学、国立政治大学 国立中央大学、国立中正大学、国立中山大学、国立中興大学 医学部 海外留学 その他 高校部 卒業生 119人 中学部 卒業生 228人 28 南部サイエンスパーク
2023.10.19 Victor.ly 国際テニス選手権大会16歳部 門男子シングル優勝(左一南科実験中学王彦珺) アメリカ、台湾の教師による共同プランニングと授 業トレーニングに関する発表 ブラスバンド部の日本夏季休暇音楽合宿で井田氏に 特別指導を依頼 スポーツ大会で雄姿を見せるスポーツマン 全国に響きわたる美しいブラスの音色 バイリンガル教育により国際交流を促進 陸上競技チームが2023年度台南市中等学校合同スポーツ大会に出場し、ハンマー投中学男子部 門で優勝し、大会の記録を更新しました。高校部テニスチームが2023年全国中等学校スポーツ 大会高校男子団体部門第4位を獲得し、台南2023高 校・小中学校テニス対抗試合高校団体部門で優勝しま した。2023年Victor.ly 杯全国青少年テニス選手権大 会(A-4)- 員林12歳部門男子シングル準優勝、男子 ダブルス準優勝、16歳部門男子シングル優勝、16歳 部門女子ダブルス優勝。ケニアナイロビJ30及びJ60 国際青少年テニス選手権大会で女子ダブルス優勝、男 子シングル準優勝、男子ダブルス準優勝、スポーツ大 会での好成績が続きました。 南科実験中学ブラスバンド部が2023年に2022学年度全国学生音楽コンクール小学部門、中学部 門、高校部門で管楽器合奏特優に選ばれました。中学部合唱部が全国学生民謡コンクール東南ア ジア部門で優等に選ばれました。小学部合唱部が全国学生音楽コンクール合唱部門で特優に、全 国学生民謡コンクール閩南部門で特優に選ばれ、美しい歌声が全国に知られました。 2030年バイリンガル政策に呼応し、南科実験中学と テキサス州のスタッフォード・ステム・マグネットア カデミー(Stafford STEMM Magent Academy, SSMA) は姉妹校を締結し、積極的に国際交流に取り組んでい ます。姉妹校であるアメリカコロンビアの小学校の教 師が訪台し、小学部英語関連のカリキュラム交流と教 育共備イベントに参加しました。小学部の生徒が韓国 ソウルのWonchon Elementary School とビデオ交流を 行いました。三重県上野高校の教師と生徒が訪れ、高 校部の生徒と科学フォーラム、物理研究、実習コース を実施しました。ブラスバンド部の夏季休暇音楽教育 旅行として瀬戸内海芸術の旅を実施し、日本の指揮者 井田氏に指導を依頼し、千葉県習志野市立第一中学校 と音楽交流を行いました。 (左)2023.11.17 2023年度全国学生音楽コンクールで小学校の合唱部が同声合唱部門で特優、(右)2023.11.27 2023年度全国 学生音楽コンクール管楽器合奏小学部門で特優 29 Chapter 3 2023 年間報告書 盤 石 を 守 る 根 底 を 固 め る
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